ばらいろのウェブログ(その3)

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選挙権がある人は、明日の選挙で必ず投票しよう!自民・公明・維新・京都党の議員を、一人でも落選させよう!原発の再稼働を止めさせよう!

 安倍内閣は、原発の再稼働をすすめ、集団的自衛権など戦争のできる国家を作ろうとしています。沖縄の民意を無視して辺野古での新基地建設を強行し、教科書の記述内容まで介入しています。国会では、一生派遣で働かせられかねない派遣法の改悪や、残業代ゼロ法案まで提案される事態です。従軍慰安婦侵略戦争の加害性を認めないその歴史修正主義は、既に明確な極右政策です。報道機関に対する圧力も問題となっています。
 今度の選挙では、安倍内閣や政権与党(自民党公明党)に対して明確に「不支持」の表明をすること、つまり自公(や維新)の議員を一人でも落選させることがとても重要だと思います。

大切なのは自公以外の候補者が当選し、自公などが落選すること

 棄権や無効票(白票など)では、ダメージを与えられません。
 そもそも今の自民党は、全有権者数から見るとたったの17%(比例代表)から25%(小選挙区)の得票しか得ていません。しかし衆議院自民党は単独で291議席を獲得し、安倍内閣が発足しました*1。棄権や無効票が自民党の得票数の倍以上あり、最も「得票率」が高かった集団は「棄権や無効票」だったのですが、それは、安倍内閣自民党へのブレーキには全くなりませんでした。
 大切なのは、例えば、明確に原発の再稼働に反対している議員が増えることです。安倍政権を許さないと公言する議員を一人でも増やすことです。沖縄の人々の声を聞かないフリするのをやめて、京都の地から「沖縄に米軍基地を押しつけるべきでない」と明言する議員を増やすことです。


私が全面的に支持できる候補者はいない

 実は正直に言うと、私の京都市左京区の選挙区には、私が心から、全面的に支持できる候補者はいません。
 もし私自身が立候補したら、まず最初に言うべきは、今の選挙制度の欺瞞性だと思っています。現在の選挙は日本国籍を持っている人にしか選挙権がなく、在日朝鮮人などから参政権を剥奪した「制限選挙」でしかありません。京都で生まれ京都で育ち共に京都で生きている人たちの一部分にしか参政権を認めないような差別が国籍を口実にして行われていること。所詮「日本国民祭」でしかない選挙であることへの批判的言及を明示的に行っている候補者に、私はまだ会ったことがありません。これでは、仮に候補者本人に悪意はなかったとしても、選挙それ自体が「在日朝鮮人らへの嫌がらせイベント」になってしまっています。
 また、今回の立候補者の選挙公報を見る限り沖縄や辺野古への言及も皆無です。人口で日本全体の0.6%でしかない沖縄に米軍専用施設の74%を押しつけている現状と、その沖縄に更に新しい米軍基地を作ろうとしているのは、ヤマト(本土)に住む私たちです。また地方自治という観点から見ても、沖縄県や名護市といった特定の地方自治体に対して、選挙で示された民意をあえて無視して、日本政府が国策として基地を押しつけている現実は、地方自治の侵害です。(加えて、市長も知事も明確に反対している基地を押しつけるという地方自治の侵害行為が、果たして沖縄以外のどこであり得るのでしょう。その意味でも、日本政府による沖縄差別があると言えます。)そしてそのような日本政府のあり方に危機感を持ち、意見書を送った愛知県岩倉市や長野県白馬村を、京都市会も府会も見習うべきではないでしょうか。
 その他、どの候補も「男女という制度」それ自体を問い直すような姿勢があると感じたことがありません。むしろ逆に、男性性や女性性の強調や異性愛規範がコミュニティーの基盤となっている文化に立脚しているように思えます。
 など、私の個人的な意見を率直に言うなら、どの候補も私が全面的に支持できる候補者ではありません。


棄権ではなく次善の候補に投票して欲しい

 にもかかわらず、今回私は、市会候補の広海ロクローへの投票を呼びかける「選挙ハガキ」というものを書きました。「選挙ハガキ」を書いたのは、人生で初めてのことでした。被爆を避ける取り組みを続けてきた候補であることと、既存政党からの候補者ではないことが主たる理由です。私は広海ロクロー候補に投票しますが、市会の左京選挙区は候補者が多く、他の選択をする人もいるでしょう。ぜひ、自民・公明・維新・京都党以外の候補者に、投票をお願いします。
 【資料】京都市議会議員一般選挙 候補者情報


 また、府会では共産党のみつなが敦彦候補に投票する予定です。私は共産党は嫌いで支持はしませんが、それでも、原発の再稼働に反対だと選挙公報で明記しているのは、府会の左京区選挙区ではみつなが候補だけです。ちなみに原発といえば福島という訳ではなく、近々再稼働が目論まれているのが関西電力高浜原発だということを忘れてはいけないと思います。


 以上は私の住む左京区での話ですが、他の選挙区に住まれる方も、ぜひ誰かに投票に行って下さい。全面的に支持できる候補者がいることはまずないとは思いますが、次善の候補、よりマシな候補、消去法で残った候補でいいので、棄権ではなく投票して欲しいのです。自民党公明党、維新や京都党の候補者を落選させるためには、棄権や無効票では何の効力もなく、他の候補者を当選させるしかないのが、選挙なのです。



参考資料

京都府会・京都市会選挙 立候補予定者へのアンケート
京都市会に「慰安婦」意見書を求める会・女性国際戦犯法廷ハーグ判決を実現する会・アムネスティ・インターナショナル日本)

(維新の会の畑本候補が、軍隊で「慰安婦は必要だった」とする橋下大阪市長の発言に対して「どちらかと言えば支持する」を選択しているのが目立つ。必ず落選させたい。)


「高浜原発3・4号機再稼働」についての公開質問状京都市左京区・府・市議候補)

*1:先の衆議院選挙は投票率がたったの53%。そしてその実際の投票者のうちの33%(比例代表)48%(小選挙区)しか、自民党に投票していません。つまり有権者のうちの17%から25%の得票しかないのです