ばらいろのウェブログ(その3)

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【東京・5月2日・映画】もう一つの「私たちのクィアなあり方」は可能か★主流指向のLGBT運動との違いは何か

もう一つの「私たちのクィアなあり方」は可能か
主流指向のLGBT運動との違いは何か

日時:2015年5月2日(土)15時開演
   (カフェは14時から営業)
会場:カフェ・ラバンデリア
   新宿二丁目にある情緒あるカフェです!
   仲通から徒歩すぐです。
   東京都新宿区新宿2-12-9 広洋舎ビル1F
   http://cafelavanderia.blogspot.jp/search/label/MAP
入場無料(但しワンドリンク・オーダー)+投げ銭
DIY形式の企画です。設営や片付けなども、お手伝いください

上映作品

フェンスで囲われ追い出され

フェンスで囲われ追い出され

 公園。そう、若い貧乏なホームレスのLGBTQが集まる公園が、ニューヨークのクリストファーストリートにあった。そこは、長年にわたって人々が集まり、仲間と繋がり、交流してきた大切な空間だった。

 2001年にその公園がフェンスで囲われ、追い出され、仲間たちが集まる場所が奪われた。この実話を描いたドキュメンタリー映画が『フェンスで囲われ追い出され』。

 大阪でも、長居公園の野宿者が大阪市によって追い出される事件があったけれど、それのニューヨークのクィア版なのかもしれない。

(原題:Fenced Out/監督:Paper Tiger Television/21分/2001年/米国/英語/日本語字幕)


商業主義をぶっとばせ!ー「ゲイ同化」へのクィアな応答ー

商業主義をぶっとばせ!

 資本主義に反対し、ギョーカイの外部だけではなく内部にもある権威主義にも反対し、直接民主主義DIY精神(何でも手造り!セックストイも手造り!)を擁護する世界的なアナキスト系企画Queeruption。昨年の「トランス スペシャル」で上映した「ヘルプライン」も、Queeruptionのために創られた作品だ。

 でも実は、そんな場にさえ、同性愛者中心/白人中心の傾向があった。それをどうやって問題化し克服するのか?ドキュメンタリー映画『商業主義をぶっとばせ! - 「ゲイ同化」へのクィアな応答 -』は、複数の世代の人たちで、そして複数の人種の人たちで、フェミニストで資本主義に反対するクィアな人たちで、皆で集まる場を創ろうとするときに起きた出来事を描いている。きれい事だけではなく、Queeruptionの不十分点と、そしてその問題を解決していくための話し合いや努力の過程も含めて、正直に多角的に描いているところが面白い。

(原題:Market This!-Queer Radicals Respond to Gay Assimilation/監督:Paper Tiger Television/28分/1993年/米国/英語/日本語字幕)

趣旨

 例えば同性婚や同性愛者の議員の実現。例えば大企業によるゲイ系企画への出資。もしかするとそういうことも大事なのかもしれないけど、それはクィアなギョーカイの中に沢山ある課題のうちの一部でしかない。業界内部の主流派の、つまり「少数派の内部の多数派」による「分かりやすい」LGBT運動が力を付ける一方で、ますます不可視化されているものは何だろう。
 なぜTRPでは性別を問わないトイレの設置にここまで時間がかかったのか。なぜ渋谷区の"同性パートナーシップ条例”支持者は野宿者を無視するのか。セクマイの運動やコミュニティの中にはどんな民族差別/レイシズムがあるのか。そして、私達とLGBT主流派との間には、何か本当に根本的な違いがあるのだろうか。
 私たちの周りに実際にあるにもかかわらず、なかなか表には出てこない「もう一つのクィア・コミュニティー」を描いた映画の上映と、ひびのまことによるセクマイ運動についての問題提起、参加者同士の意見交換の場を設けます。普段思っていてもなかなか言えないことを、話し合える場にできればと思います。

主催

■主催:天皇制社会日本に抵抗するクィア有志
■共催:関西クィア映画祭字幕管理委員会
■問合せ(ひびの まこと)
 メール hip★barairo.net
 電 話 090-1156-3039
 ウェブ http://barairo.net/