ばらいろのウェブログ(その3)

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クィア学会のプログラム(詳細版)


明日・明後日のクィア学会のプログラム(要旨付きの詳細版)を、ダウンロードできるようにしました。興味のある方はご自由にダウンロード下さい。


クィア学会のプログラム(要旨付きの詳細版)


 なお、クィア学会の事務局は、このファイルを一般会員に宛ててメールで送付した際のメールに於いて以下のように述べています。

また、皆様にお送りするプログラムの短縮版を、学会ウェブサイトにアップしております。完全版については、学会員および大会参加者の皆様への資料という位置づけになりますので、ダウンロードできる形での完全版PDFのウェブ掲載はご遠慮下さいますよう、お願い申し上げます。(JAQS事務局からの9月28日付会員宛メール)


 わたしは、詳細版のプログラムをネット上で非公開とする理由を理解することが出来ません。今回は、以下の理由により、JAQS事務局の意向に反してのウェブへの掲載となります。

  • そもそも研究大会は一般に公開された「誰でも、会員でなくても、無条件で参加できる」公的な企画であり、ファイルも研究大会参加者には印刷したものが配布される予定であり、内容として一般に向けて流通してはまずい情報(プライバシーなど)は含まれていない。
  • 一般的には、情報の流通を管理・制限するという事は権力を形成することにつながりかねないことであり、特別な理由がない限り避けるべきことである。
  • それでもあえてJAQS事務局が上記のように情報の流通を管理・制限したいと考えるのであれば、詳細に理由が付されているべきであるが、その意図さえ明示的に示されていない。


 なお、そもそも事務局には何の決定権もありませんが、上記事務局の意向は幹事会の意志の反映であるようです。幹事会はクィア学会の執行部に該当します。執行部である幹事会の意志は、クィア学会の中の一部のメンバーの意見に過ぎず、総会決議もしくは学会規約によって明示的に事前に授権されている例外的な場合を除き、学会の主権者である一般会員一人の意見とその重みは変わりません。幹事会は、一般会員の行動に対して何か制限する権限がある訳ではなく、また一般会員は幹事会の意見に従う義務はありません。一般会員が、幹事会と意見が違う時に、幹事会の意に沿わない行動をとることには、民主主義の観点からは全く問題はありません。幹事会は一般会員に対して「お願い」をすることは可能ですが、それに従うかどうかは一般会員が自由に任意に決めればよいことです。