ばらいろのウェブログ(その3)

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韓国での、日本軍「慰安婦」支援団体をめぐるあれこれ(資料ページ)

韓国の「慰安婦」支援団体で内紛!
慰安婦」団体が不正会計疑惑!

など、いい加減な情報に引っかかっていませんか?
日本では、「慰安婦」問題について、不正確な、というより明らかなデマが、あふれています。

自分で、一次情報を確認してみませんか?
「女たちの戦争と平和資料館」(wam)の人たちが、一次情報をまとめてくれています。

いま問題になっていることは、二つあります。

  1. 「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)
  2. 社会福祉法人大韓仏教曹渓宗ナヌムの家」

ほぼ同じ時期に提起されたので、混同されることがありますが(というか、ちゃんと「慰安婦」問題に取り組む気のない人たちがこの二つの問題を混同して、「慰安婦」運動それ自体をおとしめるキャンペーンを張っていますが)、基本的には別の問題です。


「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)

一つは、李容洙さんが尹美香さんを批判する記者会見をしたこと。
記者会見の元映像や、当事者の発言の日本語訳などが読めます。

wam-peace.org


社会福祉法人大韓仏教曹渓宗ナヌムの家」

もう一つは「ナヌムの家」の実務スタッフが、「ナムヌの家」を運営している宗教団体にたいして行っている、内部告発
慰安婦」として被害を受けた女性たちのために、スタッフ達が不正をただそうとしているのが分かります。

wam-peace.org


いずれも、戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)の皆さんが提供してくれています。
日本軍「慰安婦」問題についての分かりやすい資料も豊富です。
関東圏の方はぜひ一度訪問を!

wam-peace.org

 


 

考えるヒント資料

…「韓国国民が『慰安婦』問題と被害者の証言にこれほど関心を持って聴取したことがあっただろうか」と思う。キム・ハクスンさんの登場後、韓国では被害者の証言が数え切れないほど行われたにもかかわらず、なぜよりによってこの「証言」を多くの市民たちが一緒に聞くことになったのか、今のこの状況に胸が塞がる思いだ。…

…研究者(または活動家)が被害者と人間的な関係を数十年間持続し彼女らの面倒を見るということは、途方もない労働であり、倫理的な課題である。告白すると、証言チームの研究者たちは証言者との関係を持続したケースがほとんどなかった。証言研究が終わると、私たちはそれぞれ生活が忙しく、ハルモニたちとの関係が疎遠になったのだ。…

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…これまで民主党系列が好んで使っていた「韓日戦フレーム」、3・1節や8・15で、あるいは韓日の確執が深まった時にのみ水曜集会を訪れ報道することで、「慰安婦問題」を戦時性暴力の問題ではなく、「韓日間の外交懸案」または「日帝の蛮行の証拠」程度に見るように仕向けてきたメディアの報道姿勢などがこの状況を作っているのだ。多くの人々はこの状況の中で「慰安婦問題の解決に向けた運動」に接する。水曜デモの現場でいくら女性の人権を強調し、韓日の市民社会の連帯を叫んでも、それは多くの人々には届かない。それは果たして挺対協・正義連の責任だろうか。…もちろん挺対協・正義連が、政治家とメディアが作り上げたこのフレームから抜け出そうとばかりしてきたわけではない。…しかしそれは挺対協・正義連の運動が原理原則のみを振りかざすものではなく、現実的に問題解決を追求しなければならなかったからだ。…

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…沖縄のペ・ボンギさんが、本人の意志ではなく、ひとえに生き残るために仕方なく「日本軍慰安婦」だったという事実を明らかにしなければならなかった時、沖縄の住民たちは「あなたはつらい記憶を引き出して証言しなくていい。私たちが覚えている。私たちが証言する」と言った。記憶を通じて非可視化された存在を可視化するとき、記憶に対する責任と倫理的義務は誰にあるのだろうか。暴力の被害当事者にのみ証言の義務を強要し、その証言を通じてのみ存在を信じることができるという社会は、どのような社会だろうか。…

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…しかし、怖さの中でも一言を切り出したのは、沈黙の理由を言いたいからだ。この半世紀、”ハルモニ”たちの沈黙を生んだ暴力は、依然として省察されないまま続いている。「私の方がよく分かっている」と先を争って言い出す人々の後ろで、数知れない人たちが言うべきことを言えずに沈黙している。私はこの沈黙を代理することはできないが、私の気持ち推して慎重に察するとしたら、明らかに人々の口を閉ざさせる苦痛と怒りがあるだろうと思う。いつもとてつもない苦痛の跡を残した最初の暴力は消され、その苦痛の跡のためにちゃんと考えてちゃんと休めなかった人々が互いを非難することが繰り返されるということ、そして最初から暴力を傍観したり共謀した人々が、この争いを勝手に評価し裁断することが繰り返されるという事実に、私には我慢できない。…

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