ばらいろのウェブログ(その3)

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明日10/8(土)のレインボーフェスタ!で日本軍「慰安婦」問題の展示

 無理矢理に体を押さえつける場合だけがレイプなのではない。「強制連行がなかった」と主張することで日本軍「慰安婦」制度を免罪できると考える人達は、なにが性的な暴力であるのかを理解していない。
 性行為を拒否する自由がなかった「慰安婦」制度は、労働ではなく性奴隷制というべきものだ。にもかかわらず「慰安婦は売春婦だ」と主張する行為には、「売春婦は自由が制限されてもやむを得ない」という、セックスワーク性労働者に対する典型的な差別意識がある。
 仮に「男の性欲は抑えられない」のであれば、男が去勢手術をすればいい。女性を搾取対象として必要とする欲望は尊重される必要がない。という認識が社会的に共有されていないから、「兵士の性欲は抑えられない」と言うことで「慰安婦」制度を正当化できると思い込むことが可能になる。
 実際に日本軍「慰安所」で被害を受けた当事者が日本政府に謝罪を求めると「反日だ」とラベルを貼り、発言に耳を傾けない態度。そこには、今でも朝鮮への差別や植民地主義があるのではないか。
 もし本当に日本政府や日本社会が日本軍「慰安婦」制度の過ちを認めて反省するのなら、日本政府こそが自ら「平和の碑 (少女像)」を建立すべきではないのか。碑の撤去を求めるのは、自身の過ちを隠蔽するために他ならない。
 日本軍「慰安婦」のことは今では教科書からも削除され、昨年と一昨年に元慰安婦らが日本政府に提言を出した事実や、日韓政府間合意に反対する元慰安婦の声も、今は詳しく報道もされない。逆に、日本軍「慰安婦」問題そのものを「なかったこと」にしたい人達の流す情報が溢れてしまっている現在、メディアからもネットからも、必要な情報を自動的に受け取ることは困難だ。
 性的少数派が社会的に声をあげ始めた1990年代。その同時代に社会問題化した日本軍「慰安婦」問題も、性に関わる大きな不正義であり、私たち自身の課題として私たちの目の前に存在する。



 明日10/8(土)に、大阪の扇町公園で開催されるレインボーフェスタ!でブース出展し、日本軍「慰安婦」問題のパネル展示をします。ぜひ、見に来てください。
 準備や片付け、そして店番なども含め、当日のお手伝いも歓迎です。
(今年は車で会場に向かうので、京都からの同乗も可能ですよ!)