ばらいろのウェブログ(その3)

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塩安九十九さんが、他の実行委員Aさんに対してハラスメント(不当な暴力)を行い、話し合いを拒否してその加害行為を開き直っている問題(塩安さん問題)について


 2007年7月に開催された「第3回関西クィア映画祭」の準備過程において、実行委員会のML上において、当時の実行委員であった塩安九十九さん*1が、他の実行委員に対して言葉でのハラスメント(不当な暴力)を複数回に渡って行いました。この事件につき、被害者並びに2007年度実行委員会が、数度に渡って塩安さんに丁重に話し合いを求めてきましたが、塩安さんはそれを拒否する旨を明確にし、自身の加害行為を開き直るに至っています。
 この事件について、2007年度関西クィア映画祭実行委員会の決議が公開されました。


●はじめに


 2007年度の関西クィア映画祭の実行委員であった塩安九十九さんは、同実行委員会のメーリングリストにおいて、他の実行委員会メンバーAさんに対して言葉でのハラスメント(不当な暴力)を複数回に渡って行いました。
 2007年度の実行委員会では、「実行委員会内部で起きた暴力に反対する」という立場からこの塩安さんの言動を議題にし、被害者Aさんの要請に応じて、塩安さんに対して話し合いに出席することを求めてきました。しかし塩安さんは、実行委員会からの数度にわたる求めに対しても話し合いを拒否する旨を明確にし、自身の加害行為を開き直るに至っています。
 この文章は、この「塩安さん問題」について、2007年度の第3回関西クィア映画祭実行委員会としての公式見解を明らかにするものです。


「塩安九十九さんが、他の実行委員Aさんに対してハラスメント(不当な暴力)を行い、話し合いを拒否してその加害行為を開き直っている問題(塩安さん問題)について」


 この件については、「コミュニティー内部の暴力に反対する会(仮称)」が、今後取り組みを進めていくことになりました。


 不当な暴力は、異性愛主義や性別二元論、女性差別に基づくものだけではありません。「私たち」のコミュニティーや運動団体の内部にも、友人や知人の中にも「不当な暴力」があるということは、例えばドメスティックバイオレンス(DV)に反対する運動などによっても明らかにされてきています。また、その暴力の加害者は、「異性愛者の男性」だけでは決してなく、どんな性別・性指向の人であっても加害者になりうるということが、クィアDVへの取り組みの中からも可視化されつつあります。
 2006年には関西クィア映画祭の実行委員長も務め、長年活動をされている塩安さんを「暴力の加害者」として扱わざるを得ないことをとても残念に思います。しかし、「知人/友人だから」「著名な活動家だから」「典型的な異性愛男性ではないから」などといったことが理由になって塩安さんの暴力が免罪や容認されることがあっては、なりません。もし本当にDVをはじめとする様々な暴力に「私たち」が反対するのであれば、不当な暴力は、誰が加害者であっても、問題化され責任が問われねばなりません。
 今後とも、「塩安さん問題」へのご注目を、お願いいたします。