ばらいろのウェブログ(その3)

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楽しかった!みんなお疲れ様でした@関パレ

 去年ほどじゃないけど雨の中、523人の参加者(昨年の雨天実施時とほぼ同じ)での関パレ。お疲れ様でした〜!今年は実行委員じゃなかったのですが、アフターパーティも含め、楽しませてもらいました(^^)v


 パレードでは、何よりわたし持参のトラメガ(携帯拡声器)が大活躍(苦笑)。携帯につないで音楽を出したり、皆のアピールに使ってもらったり、、、。雨のせいで楽器部隊(LA)がパレードを歩けなかったのが、ホントに残念でしたが、少しはその代わりになったかなw。
 協賛上映会の時に聞いた話では「スタッフが足らない!!!!!」てなことだったので、当日スタッフで参加したんだけど、当日の感想は「いっぱいいるじゃん!」な感じ。聞いたら、「スタッフ足らない!!」という呼びかけに応えて参加した人もいるみたいで、今年のスタッフの人望でしょうか。
 去年までダサダサだったスタッフのゼッケンも、新たなスタッフ証になっておしゃれになっているし、スタッフの仕事の割り振りも(これまでになく?)なんかしっかりしている感じで、いい雰囲気でした。今年はトップスターが5人もいたので、「関パレンジャー」の登場シーンもあったりと、なんかいろいろ芸が細かくて楽しんでる感じがGoodでした。
 てことで、せっかくなので、まとまりも無いですが徒然と感想を。

パレード


  • パレードを歩く時に掲げるプラカード、何を書くかいつも迷うのだけれど、「スケッチブックを持って行って、沢山いろんなメッセージを各ページに書いて書いて、順にめくって次々にアピール!」というのをスバルさんがしていて、なるほど、そういう手があったか、と新たな発見。
  • いつも思うんだけど、関パレは周囲の一般歩行者への訴求力がなぜかあるね。沿道でのフライヤーの配布が、毎年大好評で、だいたい受け取ってもらえる。今年もあっという間に用意していたフライヤーがなくなってしまいました。一般向けの表現として、パレード沿道でのフライヤー配付は、もっと真面目にするといいかも。
  • 今年も雨で、いろんなことを私も初めから断念していたんだけど、御堂筋を横断する場面や、なんば駅前付近、ホントは見せ場なので、大きなフラッグや横断幕で、「関西レインボーパレード」やその趣旨を街頭に人にアピールできると良かったなぁ。(あと、この横断箇所は、慌てるとまじめに危ないので、慌てないで走らないで落ち着いて渡っていいんだよ!って参加者にアナウンスする係がいるといいな、と思いました)
  • 今年も例年通り警察が早く歩かせようとせかしてきて(要するに、とっととデモを終わらせたいの、あの人達は。仕事を早く終えたいのです)、またその口調もなんとも偉そうだったんで、ちょっと口論になったんだけど、乱暴な大声での言い合いは場の「楽しい」雰囲気に水をさしてしまうので、ちょっと反省。まだ修行が足らないなぁ、と。でもパレード後、「あの警察にむかついていたので、言いたいことを言ってくれていたのがうれしかった」とも言われて、私も嬉しかった!あと、この口論のお陰で先頭部隊が一時ゆっくりになったので、後続部隊と切り離されずに済んだのがよかったです。

  • 今年は関パレで初めて風船飛ばしが出来ました(風船がちゃんと飛んだw)!6回目にして初めて!

アフターパーティ

 360人以上の参加(ミッチのTwitterによると過去最大)となったらしいアフターパーティー、個人的にも、とてもよかったです。パレードのあと、「ゲイ+ミックス」ではなく、「女子+ミックス」で、これだけ盛り上がるパーティーを今後数年続けていくことができたら、多分パレードそのものの雰囲気もかなりいい方向に変えることが出来ると思う。準備はホント大変だったと思うけど、お疲れさま&ありがとう。私は、パーティー開始からすぐに焼酎をじゃんじゃん飲んでいたので(非主催者特権www)、というか朝から大阪に出てきていたので体力も持たず、加えて途中で超ハードなやり取りも少ししてしまい、朝5時まで居残ることが出来ず途中で退出してしまったのがとても残念でした(T_T)。

  • 日本国内の「女子+ミックス」のクラブは、まじめに新鮮だった。新しい場所と経験は、いつになってもワクワク。
  • 「女子」イベントの、参加者のジェンダー(性表現)の幅が、実際に広いという事実を体感できてよかった。外見だけじゃ分からないし(男子にしか見えないシス女子なんていくらでもいる)、FtMだけではなくMtFにも比較的慣れているね。これはゲイ系/男子系の場所とは、ぜんぜん違うなと思った。
  • これまで何度も「女性系クラブイベント」の愚痴をいろんな女子たちから聞いていたけど、それも分かった。なんか、簡単にラベルを使うし、カテゴライズするね。てかそういう人もいるね。
  • トークですが、いろんなスタッフのやりたいことを尊重し実現すること、いろんな外部の人を巻き込むこと、それから、トランスジェンダーの立場から関パレの不十分な点を批判して欲しいという主催者の選択は、全く正しいしステキ。そうでなくっちゃね、って感じ。かっこいいよ。(主催側の意図は支持)
  • 笹野さんは、肩の力も抜けて、お互い歳をとったなぁという印象と共に、とてもいい雰囲気でした。
  • 私達の世代にとっては、笹野みちるさんを知らないなんてことはまずないんだけど、いま20代の若い友人達が全く笹野さんのことを知らなくて、ちょっとびっくり。ほんとに、こうやって人やいろんなことが忘れ去られていくんだなぁ、と。
  • 「友達になれば、差別しない」という笹野さんのセリフ、実は私は厳密にはそうは思わない*1んだけど、でもそういうふうに言いたい気持ちや、実際にそうしていきたいという事も分かる気がしました。
  • 会場のトイレのマーク、私の経験の中で最良のものの一つだった。今後の選択肢の1つとして、まじめに使える。

  • ただ、実際のお客さんはマークと言うより「女子トイレ」「男子トイレ」として認識して並んで待っている人も多くて、それは残念だったけど。でも、主催者がトイレ問題をまじめに考えているということは十二分に伝わってくるし、自分の主催イベントにまじめに取り組んでいるその姿勢が、ステキです。


 ざっと、こんな感じかな。翌日は、ゴミ拾いピクニックには行けなかったけど、ブックフェアに寄ってせっかくなので「放浪息子」を一冊かって帰りました*2。でも、新井さん本人もTwitterで書いていたけど、新井さんのポスターなのに新井さんの本がない!のはちょっと残念。あと私がセレクトするなら、伏見憲明の本はすべて撤去してビアンやバイ系の本を増やすんだけどね(笑)。まぁそこは、いろんなアプローチの人がいるのも関パレらしいということで。


 なお、関パレではアンケート絶賛募集中です。11/20が締切。
  関西レインボーパレード2011 アンケートのお願い


 ともあれ、何より実行委員やボランティアの皆さん、お疲れ様でした!

*1:個人間の差別は友達同士だとあまりないけど、社会構造に根ざした差別、各自が置かれてしまう社会的位置に起因する差別などは、個人的な「おもい」だけでは何も解決できない、ってこと

*2:こういう取り組みを通じて実際に売上があることが大事なので