ばらいろのウェブログ(その3)

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もっともっと愛を


東郷健「もっともっと愛を」


 行ってきました、伝説のオカマ、東郷健です。
 これまで友人にコピーしてもらったテープでしか聞いたことがなかった(あとシモーヌ深雪のカバーでも聞いたかも)あの「薔薇門」を、東郷健さんのオリジナルで聞けました!ちょっと嬉しくて、レコードにサインももらいました。さて、このレコード、どうやって聞くかな。レコード再生機は家にはないのです(>_<)。
 ちなみにサインは「せめて自らに 恥なく ねむりたいと 東郷健」。


 東郷さんと尾辻かな子さんとのやりとりも、レズビアンセックスについて語って欲しいと東郷さんからまず直球。対して尾辻さん答えず。それから「そもそも結婚という制度自体がパンパンや妾やホモなんぞを抑圧している」「結婚制度は天皇制につながる」というような趣旨から尾辻さんが結婚式を挙げたということについて尋ねるところもまた直球。「私は同性愛の課題の主流化(メインストリーム化)をしようとしている」と答える尾辻さんに対して、「では、あなたはその先に何を見ているのか。社会をどう変えたいのか」とさらに直球で聞くところも、東郷さんが単にエロホモオヤジであるだけではなく、社会に対して根底的に異議申し立てをし続ける表現者でもある所をも、ぴしっと見せつけてくれました。ていうか、70歳を過ぎて全然もうろくしていないです。尾辻さんが1回参議院選に落選した話をしても、「私は16回落選しました(参議院14回・都知事1回・衆議院1回)」とさらっと切り返すなど、貫禄十分です。
 最後のまとめも、正確な言い回しは忘れましたが、「いつか将来仲間になれると良いですね」みたいな優しい言い方で、路線が全然違う(尾辻さんの今の路線は支持できない)ことを明確に言及するなど、隙がない感じです。さすが!


 この日は、以前釜ヶ崎で見知っていた中野まり子さんもなぜか出演!ちょっとびっくりです。こちらも、「アラブの女性は飴を作って陰毛を抜いている、私もやった」とか言い出して東郷さんと盛り上がっているし、プログラムにもない唄を歌いたいと言い出すし、確信犯の濃い大人達がパワー全開という感じで、とても充実した時間でした、はい。(中野まり子さんもパレスチナに5年も滞在していたこととか、参議院選に出たこともあったとか、知らないことも聞けてよかった!)
 途中から大黒堂ミロさんも脱ぎだして縛られ出すし、エロ全開の、アングラ文化系の、ちょっと前の落ち着いたゲイ男性の文化圏な感じが、懐かしかったです。


後記:なぜか、企画へのリンクを忘れていました。
http://www.delta-g.org/event/2008/04/post-53.html

4/10追記 中野マリ子さんについて

上記記事中では「中野まり子さん」とひらがな表記でしたが、「中野マリ子さん」のカタカナ表記が正式なようです。
おーつかさん、ありがとう!
以下、中野マリ子さん関連情報